屋上は、直接風雨にさらされたり強い紫外線があたる時間が長く、また日頃からじっくりと見る機会も少ないことから、異常が見落されやすい箇所でもあります。しかし、塗装による保護がないと、劣化とともに水が侵入し、建物全体の劣化の加速にも繋がり、そうなると補修に多大な費用がかかってしまうこともあります。今回は、屋上防水の過程を紹介します。
防水加工にとって重要なことは、「しっかりと乾燥させること」です。完全に乾燥していない状態で次の工程に移ると、防水機能に支障をきたしてしまう可能性があるからです。
下地調整後は、1日かけて乾燥させ、翌日にプライマーからウレタン防水の一層目をします。ウレタン防水は、乾燥が遅い為、1日に2回塗ることはできません。その翌日にウレタン防水二層目を流し、やはり1日かけて乾燥させ、さらに翌日にトップコートを流すことから、最短でも4日の工期が必要となります。
当然、雨に濡れると台無しになってしまうので、天気予報ともよく相談しなければなりません。梅雨入りしている現在の沖縄ですが、運良く晴天が続いていることもあり、スムーズに工程を進めることができました。