今回のご依頼
県内にあるデザイナー住宅。すごくおしゃれです。
画像にある住宅側面部分に土砂を敷き詰める予定となっています。
その、土砂を敷き詰める壁面部分の塗装ご依頼を頂きました。
土砂を敷き詰める上で外壁にはどのような問題が起こり得るのでしょうか。
土砂を敷き詰める分、外気に触れる心配はありませんが、雨による水分が外壁が傷みやすくなり、地震や交通による揺れによってゆがみが発生する可能性があります。
土砂を敷き詰めれば当然、容易に取り除くことができません。目に見えない土砂の中でのトラブルが、発見を遅らせてしまう可能性があります。
今回は、耐水性と耐候性、耐久性に、より優れた性能を持つ塗料を選ばなければなりません。
今回チョイスした塗料「カナヱ ハイボンドコート」
この「カナヱハイボンドコート」は、柔軟性に富んだ塗膜であり、下地の伸縮や亀裂に対しての追従性に優れ、強靭で耐候性、耐久性、耐水性に優れた塗料です。また、安全衛生、火気、公害の心配がなく安全性の高い塗料でもあります。今回、塗装後に土砂をかぶせるというこれまでにない特殊な施工ですが、住宅の安全と、住まれるご家族の安心のためにこちらの塗料を選びました。
最近、外壁塗装を安価に済まそうとDIYする方が増えています。しかし、色や性能にたくさんの種類がある塗料は、目的や用途、周辺環境や下地の材質によって適切な塗料を選ばなければなりません。外壁塗装についてのご相談は弊社へお気軽にお問い合わせください。
プライマー(下塗り)としての役割
今回は、塗装に厚みをつけるために三度塗りを行います。プライマーは、「最初の」という意味を持ち、まっさらな状態の下地に初めて塗布することを指します。
二度塗り目との密着性を高めるために、混ぜる水をやや多めにして塗布します。
中塗り・上塗り
下塗りが終わり、塗料が乾いたら次は中塗りです。下塗りとの密着性を高め、より頑丈なものとするために、今度は混ぜる水分を減らし粘り気を出します。そこでまた乾くのを待ち、仕上げの上塗りです。
完工
今回の施工は、1階部分でありながら土砂を敷き詰め地下のような形にする、少し特殊なものでした。しかし、そのような状況から適切な塗料を選ぶことができたと思います。鉄筋コンクリート造りは、木造よりも頑丈で劣化のスピードもどちらかというとゆっくりですが、土砂と密着することで、目に見えない部分でのトラブルを防がなければなりません。住まれるご家族の安心を守ることができたと思います。