沖縄の気候がもたらす建物への影響
世界的に見ても雨の多い日本。特に夏場は、太平洋上空でできた雲が季節風に乗って日本列島(特に太平洋側)を覆い、雨をもたらします。その日本の最南端に位置する沖縄県は、一年を通して暖かく、上昇気流が発生しやすい環境で日本でも屈指の降水量をほこります。そんな雨から私たちの生活を守る建物ですが、その建物を守るために外壁には防水塗装がされています。しかしその防水のための塗料も、風雨や紫外線、排気ガスなどの外的要因によって劣化し、塗料が剥がれることによってその性能は低下していきます。
建物が私たちの生活や仕事を守り、外壁・屋上・屋根の防水層が建物を守ります。しかし、時間が経てばその防水層は劣化しその性能を落としていきます。
防水塗料の寿命
防水塗料の寿命は、メーカーや外部環境により程度はあるものの、およそ8年~10年とされています。なので、遅くても新築から10年が経過しているなら、プロの目による外壁診断をお勧めします。
雨漏りを放置するとどうなるか
梅雨時や台風時期の夏にかけて気になるのが屋根(屋上)の雨漏りです。天井に小さなシミが雨の度に大きくなるようなら早めの修繕が必要です。
雨漏りを放置すると二次被害が発生し、雨水が建物内部にしみ込むと、木材の腐食や金属部分のサビ、カビやシロアリの発生に繋がる事もあり、結果的に建物の寿命を縮めてしまう可能性があります。そして、放置しても自然には直りません。早めの修繕もしくは、点検の必要があります。
自分で屋根や屋上の雨漏りを修繕する事は、高所での作業なだけに大変危険です。また、雨漏りの侵入箇所を特定するのはプロでも難しいものです。自分で修繕する事でかえって状況が悪化し、修繕費が高くつく事もあります。ですので、修繕にはプロに頼んだ方が無難です。
今回の施工
雨漏りの部分防水
今回は雨漏りによるの部分防水についてのレポートです。波型屋根の先端部分、雨どいのような構造部分にひび割れによる雨水の侵入が確認されたので修繕していきます。一部分の雨漏りとはいえ、放置しておけば建物全体に影響を及ぼす可能性があります。しっかりと防水施工していきます。
不陸調整を行った上で防水層を形成していきます。不陸調整とは、コンクリート面などの下地に凸凹があり平坦でない場合に、専用材料を用いて下地を平滑にしていく施工の事で、これをせずに防水層を形成させると、凸凹が残るだけでなく仕上がりへの影響が出てしまいます。
外壁塗装も防水塗装も下地調整が命です。どんなに優れた塗料を使用しても、下地調整がされていなければ効果は半減以下に落ちてしまいます。
最期にしっかりと雨漏りチェックをして完工です!!
絶対に知っておきたい、外壁塗装でよく起こるトラブル
外壁塗装を行う上で注意する必要があるのが仕上がり後の不具合です。その中でもよくあるトラブルとして、塗り替え工事から1年も経たないうちに塗膜表面が剥がれてしまう事です。その大きな原因となるのが、費用を抑えるために下地調整を不十分なまま終える悪質な業者の存在です。
高額な施工費用を負担しなければならない防水塗装。そのような悪質な業者に遭遇する事は何としても避けたいですよね。施工中、ずっと監視している訳にもいかないので、もし心配な場合は、日報やヒビの施工進捗を確認するなどして確認しましょう。
沖縄タイムス『週刊ほ~むぷらざ』に紹介されました!!