こんにちは!!名城塗装です、いつもありがとうございます。
今回は、沖縄市諸見里のセメント瓦住宅の防水施工の様子をレポートします。
沖縄の気候とセメント瓦
沖縄の気候として特徴的なことはやはり「台風」。令和5年の1年間で沖縄県に接近した台風の数は6個。これでも平均よりは少ない個数となったようですが、特に沖縄県民にとって印象的だったのは7月から8月にかけて接近した台風6号ではないでしょうか。筆者の自宅でも1週間の停電生活を強いられてしまいました(トホホ)。
台風襲来の多い沖縄。当然、それに耐えられるだけの屋根材が好まれます。そこで人気を博したのが耐久性や防水性に優れた「セメント瓦」です。
耐久性、耐火性、保温性に優れたセメント瓦は、台風が多く襲来する沖縄の気候に適しており、戦後の沖縄で大きく普及してきました。しかし、耐震性能が向上した現代ではほとんど新築されることはなくなり、姿を減らしています。そして、耐久性が優れているとはいうものの、戦後に建てられたとしても築60年~70年は経過していると考えて良いでしょう。防水施工をしなければ、雨漏りや水シミが発生してしまいます。
今回の施工内容
施工前の屋根の状態です。白く見えるのは「漆喰」です。漆喰は湿気を吸収する材料として用いられますが、日光には弱く、ところどころで下地(したじ)が黒く露出していることが確認できます。また、湿気を吸い取った分、下地と漆喰の間の層に藻が発生していました。漆喰としての役割を果たしたのでしょう。今回はその漆喰を剥がし、新しく防水を施していくことで、昔懐かしいセメント瓦を復活させていきます。
施工の基本は洗浄から
まずは洗浄から。高圧洗浄機によって古い塗膜(漆喰)や汚れ、コケ類を除去していきます。塗装前の洗浄作業は塗装の密着性や耐久性を向上させる重要な工程です。適切に行われることで、塗装の仕上がりが良くなり、建物の保護やメンテナンスに効果的な防水効果を得ることができます。詳しくは以下の記事をご覧ください。
下塗り
汚れをキレイに落とし終えたら、次は下塗りです。防水施工における下塗りは、防水層を形成するための基本的な工程です。下塗りは、屋根表面の凹凸を均一に整え、防水材料の密着性を高めるために行われます。適切に行われることで、屋根の長寿命化や建物内部の保護に貢献します。
箇所によって道具を使い分け、丁寧に塗布していきます。この丁寧さが建物の耐久性に直結します。今回は、ポリマーセメント防水材を使用しました。ポリマーセメント防水材は、セメントと合成樹脂(ポリマー)を組み合わせた防水材料です。この材料は、セメントの耐久性とポリマーの柔軟性を組み合わせることで、優れた防水性能が提供されます。その耐久性、柔軟性、施工性、そして高い防水性能から、建築や土木工学の様々な領域で広く使用されています。
上塗り
下塗りの乾燥が終わったら、仕上げの上塗りです。上塗りは最終的な防水層を形成するための重要な工程であり、建物の屋根を外部からの雨や湿気から守るために欠かせない工程です。適切な材料と施工方法を選択し、丁寧に作業を行うことで、屋根の防水性能や耐久性を向上させることができます。
棟部分には白い塗料を塗布します。使用している塗料はクールタイトです。この塗料を屋根に塗装することで、優れた遮熱効果を発揮します。夏は暑い外気を、冬は冷たい外気を建物内へ侵入することを防ぎます。
瓦部分には赤いクールタイトを塗布します。時間をかけて丁寧に丁寧に。防水性能や耐久性能は、上塗りにかかっています。
完工
沖縄の古き良き赤瓦の住宅のようにセメント瓦の屋根がよみがえりました~✨
外観の美しさはもちろん、防水性能を長く維持するために丁寧に施工を進めていきました。これで、雨漏りや水シミによる心配がなくなることで屋根の寿命を延ばし、建物内部の状態を良好に保てるようになりました。
信頼と安心のセメント瓦防水。
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