今回ご相談いただいたのは、築50年以上の建物で発生した「爆裂(ばくれつ)」の現場です。
外壁の一部が崩れ、内部の鉄筋が露出している状態でした。

しかも、建物のすぐ隣には小学校があり、
「子どもたちに被害が出ないか心配で…」という切実なお問い合わせを、ホームページからいただきました。
爆裂を放置するとどうなるのか?
爆裂は単なる劣化ではありません。
内部の鉄筋がサビて膨張し、コンクリートを押し出して破壊している状態です。

このまま放置すると、
コンクリート片の落下
鉄筋のさらなる腐食
被害範囲の拡大
といったリスクが高まります。
特に今回は、隣が小学校という立地。
「もし落下したら…」という不安は、決して大げさではありません。
今回の判断:あえて“埋め戻さない”選択
外壁補修というと、「きれいに埋め戻して元通りにする」イメージがあるかもしれません。
しかし今回は、お客様のご要望や建物の状態を踏まえ、
👉 安全性と費用を優先し、“埋め戻しを行わない”施工
を選択しました。理由はシンプルです。
建物の築年数が50年以上と古い
内部の劣化が進行している可能性が高い
無理に埋め戻すと、再び剥落するリスクがある
つまり、見た目を整えるよりも、
「落ちる可能性のあるものを確実に取り除く」ことが最優先だったのです。
実際の施工内容
今回の現場は隣に小学校もあるため、まずは落下の危険を取り除き、安全を確保することを最優先に施工を進めてまいります。建物の状態をしっかり確認しながら、見た目だけではなく、今後も安心して過ごせる環境づくりを意識して対応させていただき、お客様の「不安だった気持ち」が少しでも安心に変わるよう、責任を持って丁寧に施工してまいります。
その後の工程は以下の通りです。
はつり(劣化部分の除去)
はつり作業とは、 劣化して浮いているコンクリートを撤去する作業です。落下の危険性を取り除き、安全性を確保する効果があります。

鉄筋のサビ止め処理
さび止めは、 露出した鉄筋に防錆材を塗布する作業です。鉄筋の腐食進行を抑え、爆裂の再発リスクを軽減します。


セメンシャスによる補修
セメンシャスとは、 傷んだ部分を整える補修材のことです。下地を保護し、外壁の耐久性を回復させます。

カチオンシーラー(下塗り)
カチオンシーラー(下塗り)とは、 下地と塗料の密着性を高めるための下塗り材です。2度塗りすることで塗膜の剥がれを防ぎ、仕上がりを長持ちさせます。塗りムラや塗り残しがないように、丁寧に作業します。


水性ケンエース仕上げ
水性ケンエースは、 外壁表面を保護するための塗料であり、これにより仕上げます。美観を整えながら、2度塗りすることで防汚性や耐久性を向上させる効果があります。


今回の工事は、約5〜6日で完工予定です。
長期間にわたる工事ではないため、生活への負担をできるだけ抑えながら、安全性の確保を進めることができます。
「危険な状態を早めに改善したい」「できるだけ短期間で安心を取り戻したい」という方にも、安心してご相談いただける施工内容となっています。
「見た目より安心できることが大事」

施工後、お客様からは

というお言葉をいただきました。外壁修繕は、必ずしも“新品のような見た目”に戻すことが正解ではありません。
ときには、
危険を取り除くこと
必要以上に費用をかけないこと
建物の状態に合わせた最適な判断をすること
これらの方が、はるかに重要です。
外壁の劣化は“気づいたときが対処のタイミング”
今回のような爆裂は、ある日突然起きるものではありません。
少しずつ進行し、気づいたときには危険な状態になっていることも多いです。


特に、
築年数が長い建物
外壁にひび割れやサビ汁がたれている
コンクリートが浮いている感じがする
こういった症状がある場合は、早めの点検をおすすめします。
まとめ
外壁補修の目的は、単なる美観の回復ではありません。
👉 「人に被害が出ない状態にすること」
これが最も重要な役割です。
今回のように、状況によっては
“あえて仕上げすぎない”判断が最善になることもあります。
もしご自宅や管理物件で気になる症状があれば、
小さなことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。


















