
はじめに
「外構の落書きが気になる」「見た目をきれいにしたい」と思って、DIYで塗装しようとしていませんか?
しかし、ちょっと待ってください。外構、特にブロック塀の塗装には注意すべきポイントがいくつもあります。今回ご紹介するのは、沖縄市宮里で実際に施工したブロック塀の塗装工事の事例です。
この工事では、落書きがきっかけでご依頼をいただきましたが、問題は見た目だけではありませんでした。塗料の選び方ひとつで、外構の寿命が大きく変わることをお伝えします。
水が溜まるブロック塀の“中の問題”
今回の現場では、ブロック塀の中に雨水が溜まり、白いエフロレッセンス(石灰分の滲み出し)が発生していました。
ブロック塀には「水抜き穴」が設けられていることがありますが、これが詰まっていたり、うまく排水されていないと、内部に水がたまり、塗膜の膨れや剥がれの原因になります。
私たちは施工前に、以下のような処理を行いました。
- 水抜き穴を確認し、流れを確保
- 高圧洗浄で外壁を徹底的に洗浄
- 2日間ほどあけて、湿気を抜くための乾燥期間を確保
この「見えない水」の存在に気づけるかどうかが、塗装の成功と失敗を分けるカギなのです。
状態に合わせた“気配り施工”
塗料の選定にもひと工夫しました。使用したのは以下の材料です:
- カチオンシーラー:ブロック表面の吸い込みを抑え、下地を強化します。
- 水性ケンエース:水蒸気の通気性がありながら、外部の雨水をしっかり防ぐ、塗膜がふくらみにくい塗料です。
この「水が抜けやすく、膨れにくい」塗料を選ぶ理由こそが、プロの経験と判断が活きるポイントです。
カチオンシーラー:下地の密着性を高めて、塗料のノリを良くします。


水性ケンエース:通気性の高いこの塗料は、屋外でも膨れにくく、長持ちする仕上げ塗料として使われることです。


なぜDIYでは危ないのか?

DIY塗装でありがちなのが、塗料選びの失敗です。見た目や値段だけで選んでしまうと、水分が抜けにくい塗料を使ってしまい、内部の水が原因で数か月後に塗膜が剥がれる・膨れるというトラブルにつながります。
また、ブロック内部の状態まで確認せずに塗装をすると、逆に湿気を閉じ込めて状態を悪化させることも。
プロに頼むことで得られる安心
外構塗装(もちろん外壁塗装も)はただの「お化粧直し」ではありません。状態に応じた処理や塗料選定が必要です。

名城塗装では、
- 現場の状態を丁寧に診断
- 適切な処理と乾燥時間を確保
- 使用環境に応じた塗料を選定
という工程を踏んで、お客様に長持ちする塗装を提供しています。
外構塗装は“知識”と“経験”がものを言う
今回の沖縄市宮里の事例でも、「ただ塗るだけ」ではなく、状態を見極めた処理が大切であることがわかりました。「DIYで塗れば安く済む」と思っていても、数年後にやり直しになってしまえば、かえって高くつくこともあります。

まずはお気軽にご相談ください。現地診断・お見積りは無料です。大切な外構を、長くきれいに保ちましょう。