12月には落ち着きを見せていたコロナウイルスの感染者が、年明けと同時に爆発的に増加してしまいました。
引き続き感染対策を徹底していきましょう。
今回は読谷村T様邸にて、屋上の補修塗装の施工です。
施工の様子の前に、屋上で起こりやすいトラブルについてご紹介です。
屋上で起こりやすいトラブル
屋上は、外壁とは違って紫外線や雨にさらされる時間が長いです。
その分、汚れやヒビ割れが発生しやすい箇所でもあるので注意が必要です。
紫外線や雨に長時間さらされやすい屋上はトラブルの温床も発生しやすい箇所です。
屋上が気になったらココをチェック!
このブログを読んで、ハッとしたら安全を確認してすぐに屋上をチェックです。
では、屋上のどこをチェックすればいいのでしょうか。それはズバリ!
排水溝のつまり
排水溝のつまりは、屋上に様々なトラブルを引き起こす原因になります。
排水溝がつまってしまうと、屋上に水が溜まり汚れやコケの原因となります。
また、雪下ろしの必要ない沖縄では屋根の形状も平らなものが一般的で、塗料により凹凸があると、排水溝につまりがなくても水がたまってしまう可能性もあります。
それがヒビ等、屋上全体の異常を隠してしまい、雨漏りや内部からの腐食に繋がってしまう恐れがあるのです。
排水溝のつまりには要注意。水がたまることによって屋上の異常の発見が遅れてしまう可能性があります。
洗浄後にヒビ割れを発見することもあります。
屋上の防水加工の工程
今回は、天井からの雨漏りに困っているというご依頼でした。
点検をしてみると、いたるところで塗料が剥がれてしまっている状態でした。
まずは高圧洗浄機で汚れをキレイに落とします。洗浄せず汚れたまま防水施工してしまうと、下地との密着性が失われてしまい、施工不良につながってしまいますし、前述の通り、ヒビなどの異常を発見する役割も果たします。
洗浄が終わり、防水施工開始、、、とその前に。以前施工されていた塗料(水色部分)を確認すると水性塗料であることがわかりました。このまま防水塗料を塗布すると、相性の悪さから溶かしてしまい、施工不良になってしまいます。
塗料にも相性があります。相性の悪い塗料を塗布すると機能の劣化が早まる危険性があります。
旧塗料の上にそのまま防水剤を塗布するわけにはいきません。まずはポリマーセメント系の防水剤を塗布します。ポリマーセメントは、有機溶剤を含まない無機の補修材であり環境や人にやさしい補修材のひとつで、硬化も早く作業効率もアップします。
こてを使って丁寧に、カチオンフィラーを塗布します。こてを使うことによって、よりドロッとした質感にすることができるので、上塗り塗料との密着性能のアップ、剥がれやヒビ割れの心配がいりません。かといって、塗りムラのないよう高度な技術が必要でもあり、職人の腕の見せ所でもあります。
プライマーを塗布します。プライマーは下地と、その後の工程にあるウレタン防水剤の密着性を上げる重要な役割がある為、不備がないよう丁寧に、均一に塗布します。
ウレタン防水剤を2度塗りします。塗膜の厚みは3mm~4mm程度にするのが一般的ですが、最低でも2mm以上は必要です。とはいえ、かえって厚く塗りすぎてもその機能を維持することができません。塗りムラが発生してしまうと、それこそ施工不良の原因となってしまう可能性があるので、熟練職人の巧みな技術が必要な作業です。
トップコートの塗布。ウレタン防水自体は紫外線に弱い為、トップコートの性能が耐候性や耐久性を左右します。防水性能を維持し、耐久性を上げるために塗布します。
完工です!見た目も美しく仕上げることができました。(施工開始から完工までおよそ4日間)
最後に、外壁面にクラック(ヒビ割れ)があったので、補修しました。屋上塗装だけでなく、外壁塗装もお任せください!